堕胎容疑でスリランカ人の女逮捕 妊娠9カ月 栃木の河川敷に遺体 交際相手が手助け、薬物使用か 茨城県警

茨城県警察本部=水戸市笠原町

茨城県警取手署と県警捜査1課は23日までに、堕胎と堕胎ほう助の疑いで、スリランカ国籍の男女2人を逮捕した。赤ちゃんの遺体は栃木県宇都宮市内の鬼怒川河川敷で見つかった。県警によると、2人は容疑を認めているという。堕胎には薬物が使われたとみられ、入手経路などを調べている。

堕胎容疑で逮捕されたのは取手市、留学生、女(30)。同ほう助容疑で逮捕されたのは、宇都宮市、無職、男(30)。2人は交際中だった。

逮捕容疑は、4月29日ごろ、女が同市内のアパートで薬物を使用して堕胎した疑い。男は女の堕胎を手助けした疑い。同課によると、母体保護法では、妊娠22週目以降の人工中絶が禁じられている。女は当時妊娠約9カ月だった。

県警捜査員が5月22日午後6時40分ごろ、宇都宮市内の鬼怒川河川敷で、遺体が入った袋を発見していた。

同課によると、女は3月下旬、栃木県内の産婦人科医に中絶を依頼したが、22週を過ぎていたため断られた。

その後、医師から取手市保健センターに情報提供があり、同センターが5月上旬、県警に「(女が)人工中絶できない赤ちゃんを中絶したようだ」などと相談していた。

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