有害物質PFOSなど 井戸水でも基準超過 最大30倍も 千葉県柏市

有害物質PFOSなど 井戸水でも基準超過 千葉県柏市

 千葉県の柏市が白井市との市境を流れる河川周辺の井戸水を調査した結果、有害物質PFOSなどの数値が最大で国の基準の30倍に上ったことがわかりました。

 この河川では以前にも基準を大幅に超える数値が検出されていました。

 PFOSとPFOAはそれぞれ有機フッ素化合物の一種で、有害性が指摘され現在国内では製造や輸入などが原則禁止されています。

 柏市では3月に県と合同で実施した河川・金山落の支流の調査で、国の基準を大幅に上回る数値を検出したことから、それらの水路から約200メートルの範囲にある井戸水あわせて84本を4月に調査したところ、18本で基準を超えたということです。

 このうち10本は飲用に使われていて、最も高いところでは基準の30倍の数値が検出されました。

 市は健康被害はいまのところ確認されていないとした上で、所有者に対して飲用は控えるよう要請するとともに、今後さらに範囲を広げて井戸水の追加調査を実施することにしています。

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