「ちょっと雨宿りしてもいいですか…?」雨の日にやってきた野良猫ちゃん、あまりにも申し訳なさそうな表情に13万いいね

「雨宿りしにきたらしい」というコメントとともに、X(旧Twitter)へ投稿された野良猫の写真が話題を集めています。

三重県尾鷲市、九鬼町の小さな路地にある本屋・トンガ坂文庫(@tongazaka )さんが、5月19日に画像を投稿すると、約13万件の「いいね」が集まりました。

雨宿りしにきた猫ちゃん / トンガ坂文庫さんのXより / Via Twitter: @tongazaka

雨の中、申し訳なさそうに「雨宿り」する場所を求めてやってきた野良猫ちゃん。

お店に入れて安心したのか、そのまま店先で寝てしまったようです。

しばらく寝ていた猫ちゃんでしたが、トンガ坂文庫さんによると「お客さんが来てびっくりして飛び出していきました… 」とのことで、本当に雨宿りしに来ていたようです。

SNSでは、猫ちゃんの行動と表情に「温かいお茶出してあげたくなるな」「猫が雨宿りにくるの、うらやましい」「申し訳なさそうな顔をしていたら追い払うなんてできないよぉ」などのコメントが寄せられていました。

雨宿りしにきて寝た猫ちゃん / トンガ坂文庫さんのXより / Via Twitter: @tongazaka

BuzzFeedは「トンガ坂文庫」さんにお話を伺いました!

――雨宿りしにきた猫ちゃんは、トンガ坂文庫さまと馴染みがある猫ちゃんなのでしょうか?

「店を開けるのが土日のみなのでなかなか会えませんが、たまにうろうろしているところを見かけます。一年ほど前にも一度雨の日に店に上がってきたことがありました。晴れた日に看板の前に座って『看板猫』をしてくれたりしたこともありました」

晴れの日に看板猫をしていた野良猫ちゃん / 写真提供:トンガ坂文庫さん

――「ルート案内の投稿」に、猫と会える可能性が書かれていましたが、トンガ坂文庫さまの周辺には、野良猫ちゃんが多いのでしょうか?

「漁村ということもあり、野良猫の数は多いと思います。一時期、『猫に案内されてここまでたどり着けました』というお客さんが相次いだ時期があり、店案内をしてくれる猫がいました」

「最近は見かけませんが、私も綺麗な黒猫が振り返りながら先導してくれて、店の前でいなくなった、という経験があります」

――ホームページを見ると、カテゴリーに「猫の本 」がありましたが、猫がお好きなのでしょうか?

「トンガ坂文庫がオープンする数日前に、共同経営の豊田という者が猫を保護し、しばらくお店にも連れてきていました」

「その後私も別の猫を保護し、今は一緒に暮らしています。二人とも猫が好きで、かつ本好きには猫が好きな方が多いように思います」

――「トンガ坂文庫 」さんについて、詳しく教えていただけますか?

「トンガ坂文庫は、三重県尾鷲市にある九鬼町という小さな漁村にある本屋で、古本と新刊本をともに取り扱っています。小さな店ですが、3~4000冊ほどが店内に並んでいます。2018年7月にオープンして、間も無く6周年を迎えます」

「九鬼町は車が通れる道が一本しかなく、昔ながらの漁村の風景が残っています。トンガ坂文庫に辿り着くまでも、細い路地や石段を抜ける迷路のような道のりです。特徴的な町並みを研究しに、様々な大学から学生や研究者の方々も足を運んでいます。鰤(ぶり)漁で栄えた町で、今も、旬である春の季節は町が賑わい、全国に九鬼の鰤が送られていきます」

「最近は観光がてらの遠方からのお客様も多いですが、近隣市町の常連のお客様もいらっしゃいます。この風景と、本を楽しみに、ぜひ遊びにきていただけたら嬉しいです」

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漁村にある落ち着いた雰囲気のトンガ坂文庫さんだからこそ、野良猫ちゃんも雨宿りしやすかったのかもしれません。

物語の中に出てきそうな漁村の本屋さんと、その周辺を縄張りにする野良猫ちゃんの生活が垣間見える投稿です。

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