【夏場所】琴桜が薄氷勝利で首位浮上 念願の初Vへ「しっかり準備していくだけ」

念願の初Vが見えてきた。大相撲夏場所12日目(23日、東京・両国国技館)、大関琴桜(26=佐渡ヶ嶽)が関脇若元春(30=荒汐)をすくい投げで下して3敗を死守。単独首位に立っていた湘南乃海(高田川)が敗れたため、再び優勝争いの先頭に並んだ。

投げの打ち合いで両者同時に土俵に倒れ込む、きわどい勝負。行司軍配は琴桜に上がるも、物言いがついた。審判団の協議の結果、若元春の左ヒザが先についており、軍配通り。大関が優勝争いに踏みとどまった。

取組後の琴桜は「相手も落ちていたので。もう一丁、いける気持ちをつくっていた。内容は良くないのでしっかり反省しないといけない」と冷静に振り返った。賜杯レースは3敗に4人、1差の4敗に7人の合計11人がひしめく大混戦。残り3日間へ向けて「白星につながったので、しっかり明日に向けて準備していくだけ」と気持ちを引き締めた。

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