中国でまた「当たり屋式」取り締まり?「あいたー」と倒れて車の進路をふさぐ

22日、香港メディア・香港01は、中国で先日物議を醸した「当たり屋式」の取り締まりが再び発生し、注目を集めたと報じた。

2024年5月22日、香港メディア・香港01は、中国で先日物議を醸した「当たり屋式」の取り締まりが再び発生し、注目を集めたと報じた。

記事によると、山東省済南市で21日、ある市民が自動車を運転中に都市管理局の取り締まり員ともめ、その際に取り締まり員がわざと地面に倒れたという。

ネット上で拡散した動画によると、取り締まり員が市民の自家用車の前に立って行く手をふさぎ、携帯電話で撮影を始め、市民が「どいてください」と言うも取り締まり員は動かず、らちが明かないと感じた市民がゆっくりと車を前進させると取り締まり員が「あいたー」と言いながら地面に倒れた。そして、倒れたまま携帯電話で撮影を始め、現場にいたもう1人の取り締まり員が警察に通報した。

市民は駆けつけた警察官によって警察署まで連行され、供述調書を残して帰宅。市民の家族を名乗るネットユーザーによる情報では、取り締まり員の責任は問われない一方、市民は「他人の人身の安全を脅かした」として行政勾留3日の処分を受けたとされているが、当局からの正式な発表はないという。

トラブルがあった同市起歩区大橋街道弁公室は、当事者の取り締まり員が同弁公室の所属であることを認めた上で調査中とコメント。同市都市管理局の関係者は「詳細な事実を確認中。確認後に発表する」としている。

中国では今月10日にも雲南省で警察官が路上に出現し、停車した車のボンネットに飛び乗る「当たり屋」式取り締まりが発生して物議を醸したばかりだった。

この件について中国のネットユーザーは「わざと倒れるのは違法だろう。公職から追放すべき」「今の取り締まり員はみんな当たり屋行為が得意なのか」「転ぶ様子を見るに、かなりの手だれ者だぞ」「こういったちょっとしたことで公信力は自ら崩れていくのだ 」といった感想を残している。(翻訳・編集/川尻)

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