交通不便地域に10人乗りワゴン車 10月から葉山で試験運行へ

高台に位置する長柄地区の閑静な住宅街。葉山町内へのバス路線がなく、移動手段の確保が課題となっている=23日

 交通不便地域に暮らす住民の外出を支援するため、神奈川県葉山町が10月から10人乗りワゴン車の試験運行を予定していることが23日、分かった。

 同町長柄など2区域を対象に、地元のタクシー事業者が運行管理して来年1月までの実施を見込む。詳細は夏ごろに決めるが、本格運行には乗合率の向上が課題になりそうだ。

 町が同日開催された町地域公共交通会議で報告した。試験運行の利用対象者は、北部の長柄地区と、南部の下山口・パークド・一色台地区の2区域に住む町民。10月から約2カ月ずつ運行する。

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