【阪神】西勇輝が6回無失点の好投で通算120勝「まだまだ勝ちたい」

岡田監督とハイタッチする西

阪神・西勇輝投手(33)が23日の広島戦(マツダ)に先発し、6回3安打無失点の好投を披露。自身通算120勝目となる今季2勝目を挙げた。

立ち上がりから落ち着いていた。西勇らしいテンポのいい投球で初回から4回先頭の秋山まで10者連続アウト。4回一死から野間、菊池に連打を浴びても、冷静に小園、坂倉を外野フライに打ち取った。

「先頭打者の初球を今日は一番意識したかな。そこが一番大事かなと。ヒットを打たれてからは投げ急がないように間を取ることを意識しました」

攻撃陣がチャンスをつぶす場面も目立ったが「そういう時に流れが向こうにいくことが多いので(投球間隔が)長くなってもいいので間を外しました」と、自身のペースを崩さず好投を続けたのはベテランの証しだ。

通算120勝に関しては「まだまだ勝ちたい。ダル(ビッシュ)さんの200勝とかに比べたら、年齢はそんな変わらないのにそんなに離されてるのかと思いますけどね」と通過点といった様子。

ただ、16年目とキャリアを積み重ねてきている自負は当然、心に秘めているはずだ。「野球選手が終わる時までに1個でも多く勝ちたいですね」と話す表情には充実感がにじみ出ていた。

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