作物植え畑再生 新たに加工品試作も 3年目の福耕農園 花巻

ヒマワリの種をまく畑の再生プロジェクトの参加者

 担い手の高齢化や後継者難で耕作されていない農地をよみがえらせる畑の再生プロジェクト事業「福耕農園」の2024年度の取り組みが22日、花巻市大迫町亀ケ森の畑で始まった。農業委員や地元農家らが農地に作物や景観植物を植えるなどして、耕作再開を働き掛けていく。

 市や県、JAいわて花巻、土地改良区などでつくる市農業振興対策本部農村振興部会の事業。市農委が中心となり、耕作されていない農地の再生事業を22年度に開始し、作物を栽培、直売所で販売してきた。

 3年目を迎える今年度は、前年度から作物の種類を増やし、エダマメ、サツマイモ、スイカ、ジャガイモ、ヒマワリなど15種類の栽培を計画。昨年度に続き野菜の出来を見ながら産地直売所で販売するほか、収穫した野菜を使った加工品の試作にも新たに挑戦する。

© 岩手日日新聞社