ネズミ、黒死病の唯一の原因ではなかった!?

ネズミは黒死病の唯一の原因ではなかったという。14世紀にヨーロッパ大陸で流行、パンデミックを起こした同病気は、ペスト菌に感染したネズミの血を吸ったノミが人間を刺し感染拡大したと長い間考えられていたが、新たな研究で他にもコロモジラミが主な原因として挙がった。

今回ペスト菌(エルシニア・ペスティス)への感染はネズミからよりも、コロモジラミからの方が効率的であることが判明、アメリカ国立アレルギー・感染症研究所のデヴィッド・ブランド博士はこう話す。「この研究結果では、エルシニア・ペスティスをより効率的に拡大させるにはコロモジラミがより効率的であり、過去のペストの流行の原因であることが示唆されています」

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