【新日本】オーカーンが斬新な目線で挑むKOPW奪回「二枚舌野郎・上村は信じられん」

具体的政策を掲げたオーカーンはプロレス界の救世主と期待される

新日本プロレスを支配するグレート―O―カーンの独占インタビューに、またしても成功した。4月の広島大会では上村優也(29)に敗れ、保持していたKOPWを失ったが、6月9日大阪城ホール大会で再戦が決定。タイトル奪回はもちろんのこと、IWGP世界ヘビー級王座(現王者はジョン・モクスリー)流出など揺れに揺れる団体の再建を誓う、余の声をとくと聞くがいい――。

――それにしても前戦は上村に完敗だった

オーカーン(以下・余)お前なぁんか勘ちがいしとりゃせんか? 確かに自分の提案ルールで負けたかもしれん。しかしレモン(早食い対決)では圧勝しておっただろうが。

――無礼をお許しください。レモン早食いでしか勝てない方がレスラーとして致命的では

余 いきなり差別かよ? 東スポらしいぜ。これだから素人は困るんじゃ。猿も木から落ちる、弘法も筆の誤り、余も上村に負けるということわざがあるが、他のどのルールでマグレがあっても食だけはごまかせぬ。タンガ・ロアを見れば分かるじゃろ。

――タンガは3月浜松大会の餃子早食い対決を含むKOPW戦に敗北後、WWEに移籍

余 鍛えている人間がよく言うじゃろ、「筋トレより食事の方が100倍大切」と。あの試合でヤツも「俺がいくらトレーニングしても、オーカーンには勝てない…天才はいる。悔しいが」と悟ったのであろう。結果的にヤツがWWEに逃げるいい口実もでき、活躍すればおのずと余の株も上がるからな、誰も行かない道を行け。いばらの中に答えがある。一生に一度の栄光へ。

――上村の印象は

余 ないんだな、それが。あるとすれば、広島でKOPW保持者になった時に「強い新日本を取り戻す」などと掲げておったが、笑止千万。言葉と行動が伴っておらん。一度も防衛していないのにNEVER(無差別級王座)に挑戦して負けたり、「ALL TOGETHER」でノアの清宮(海斗)にやられたりするんじゃ。二兎を追ってるから「強い新日本」の定義も、いまだに分からんし。マニフェストを守らぬなど言語道断じゃ。

――公約を守らないなんてレスラー失格だと

余 余のようにレベルの高い合格点を超える地方再生オールウェイズ出してくれるようになれと。あんな二枚舌野郎は信じられんから、新宿伊勢丹襲撃事件のようにタイチチャンネル(「聖帝タイチのゲーム実況チャンネル」)で襲撃して、余と戦うことを明言させたのじゃ。このぐらいロスでは日常茶飯事だぜ! そのぐらいKOPWに本気ということじゃ。

――公約倒れという意味では、余の掲げた「地方再生」も同様だが

余 いちからか? いちから説明しないとだめか? 確かに2回しか「地方再生マッチ」をできなかった。しかし志半ばだからこそ取り返すと言っておるのじゃろうが! 地方の会場を常に超満員にして再生することで、本当の意味で「強い新日本」を取り戻すことにつながると思っておる。

――無礼をお許しください。ところでIWGP世界王座が米AEWに流出し、団体は混迷

余 悔しくて泣けてきて、怒りで震えて涙が止まらない。しかし是非もない。今の新日本が弱いからナメられとるんじゃ! 余からすれば、今すぐにでもモクスリーを処してIWGPを取り返すことなど造作もないことじゃが、今は新日本の地盤を固めることが最も大事で、ビッグマッチを埋められるはずだったIWGPの対となるベルトとして、地方を埋めるKOPWを確立しようとしているわけじゃ。ストロングスタイルを象徴するはずだったIWGPに対し「闘いのワンダーランド」を象徴するKOPWのやり方でな。

――何とも斬新な目線はさすが偉大なる支配者でございます

余 愚民でも分かるくらい、今の日本のプロレス界そのものが落ちてきている。タイチも内藤(哲也)も(高橋)ヒロムも客入りに対して泣き言ばっかり言っておらんで、余のような具体的政策を示してほしいもんじゃ。余が新日本プロレス…いやプロレス界の救世主になるその前に! ひれ伏せっ愚民ども!

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