〝モンスター〟超えなるか 中谷潤人陣営がパウンド・フォー・パウンド「1位」に意欲

米国合宿へ出発した中谷潤人

〝モンスター〟超えなるか。ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(26=M・T)が23日、恒例となっている米国合宿へ羽田空港から出発。「今まで通りの合宿だけど、より強さに貪欲にやっていきたい」と力強く語った。

中谷はかねて米専門誌「リング」が発表するパウンド・フォー・パウンド(PFP=階級差のない最強ランキング)入りを目標に掲げてきた。今年2月にバンタム級へ転向し3階級制覇を成し遂げると、4月に発表されたランキングでは初めて10位に入った。

最新ランクでも2位の世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)とともに、10位にランクイン。中谷は「評価してもらえるのはありがたいけど、そこはいつも通り。いろんなことに対応しなければいけない状況がくると思うけど、楽しみながらやっていきたい」と冷静に受け止めた。

一方、マネジャーで弟の龍人氏は「入ったことはすごくうれしいけど、これからもっと頑張っていかないといけない。目指しているのはもちろんキング」と1位を目標に掲げる。そのためには〝モンスター〟らの壁を超える必要がある。龍人氏は「日本のボクシング界のためにも、日本人でワンツーを取ることができれば。そのときは兄が1位になれるようにこれからもサポートしていきたい」と力を込めた。

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