【日本ハム】新庄監督命名〝ビッグシャウ打線〟定着に期待と課題「途中でパキっと折れるのはどうか…」

日本ハム・新庄監督

日本ハムの「ビッグシャウ打線」が注目を集めている。劇的な延長サヨナラ勝ちを飾った22日のオリックス戦(エスコン)後に新庄剛志監督(52)が「途中でパキッと折れるけど最後はおいしく終われる」と命名した通り、親会社・日本ハムの人気商品「シャウエッセン」と波乱含みの試合展開をかけた〝造語〟だ。

ナインにも好評で選手会長の松本は「昨日(22日)の試合はウチが(4点差を)追いつかれたり両チームで好守があったりといろいろありましたが、結果的に勝ってるわけですからね。ビッグシャウ打線? 監督が決めたならいいんじゃないですか」と笑み。三塁レギュラーに定着した郡司も「途中でパキっと折れるのはどうかと思いますけど」と苦笑いを浮かべつつ「このネーミング自体はまだチームに広まっていませんが、本当に粘り強くなってきた感じ。この流れが続くなら」と好意的に受け止めている。

チームとしては「ビッグシャウ打線」を売り出したいところだが、定着には克服すべき課題がある。郡司も語った「パキっと折れる」点だ。

ペナントレースの試合中に一時的とはいえ、パキっと流れを切るプレーやミスは減らす必要がある。できれば投打がかみ合う快勝を重ねたい。ある選手は「シャウエッセンは折れた方がいい味が出ますが、僕らは試合中に折れたりミスしたら大変。折れないよう細心の注意を払わないといけない」とネーミングとは対照的に気を引き締める。

23日のオリックス戦(エスコン)は3―9で黒星。「おいしく終わる試合」ならファンも大歓迎だが、この「ビッグシャウ打線」には敗戦の危険もはらむ。チームでは1990年代後半に命名された「ビッグバン打線」が浸透。新名称は再び定着するか。

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