オーストラリア人「私たちには難しくて…」 目的を断念するも日本を満喫 大満足だった文化体験とは

オーストラリアから来た(左から)ハンターさん、オリビアさん、ブレンダンさん【写真:Hint-Pot編集部】

伝統的な文化やグルメを楽しみに、日本を訪れる外国人観光客。限られた期間で、存分に日本を満喫しています。オーストラリアから来た一家は、初めての日本に大興奮。予定が合わず、目的としていたことを諦めようとしていましたが、ある情報を見つけて貴重な体験をすることができたといいます。いったい、どんなことを楽しんだのでしょうか。

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結婚記念や息子たちの誕生日 家族の記念旅行に選んだ日本

オーストラリアから初めて訪日したブレンダンさん一家。今回の旅行は、妻のオリビアさんとの結婚30周年と、息子2人の誕生日を祝う記念旅行だそう。約3週間にわたって東京、富士山、大阪、京都、奈良、広島などをめぐる予定だといいます。

東京では「ディズニーランドが楽しみ! あと、ハリー・ポッターが好きなので、練馬にあるワーナー ブラザース スタジオツアー東京も行ってみたいと思っています!」と、次々に行きたい場所を教えてくれた息子のハンターさん。さらには、ストリートカートにも興味があるそうで、初訪日に向けて事前にいろいろ調べてきたようです。

観たかった相撲は断念 代わりに満喫したアクティビティ

オリビアさんにも、日本で楽しみにしていることがありました。それは、相撲。しかし、残念ながら本場所の開催日程が旅行のスケジュールと合わず諦めようとしていました。

「巡業というシステムがあることも調べて、わかってはいたのですが、時期やどこで行われるかというのが、外国人の私たちには理解が難しくて……」

大相撲の巡業は、相撲道の普及や地域の活性化、青少年育成を目的として、本場所がない時期に力士たちが全国各地に出向いて行われています。早朝稽古から始まり、力士の取組、催し物など、力士たちと近い距離でふれあえることが大きな魅力です。

ただ、日ごとに異なる場所で行われ、チケット購入もその巡業場所によって異なるため、外国人観光客にとってハードルが高いことも。

そんな折に、オリビアさんはSNSで偶然、訪日外国人向けに相撲ショーなどが行われている浅草相撲部屋を見つけました。そこでは、四股や股割りなどの基本動作や取組みなどの相撲実演、ちゃんこ鍋などの食事も楽しむことができるそう。

「力士が普段食べているちゃんこというものを食べられたり、観光客参加型で、夫も息子も力士の格好をして土俵に上がらせてもらったりして、とても楽しかったです。京都や奈良も美しかったけれど、貴重な日本の文化を体験することができました」

観光地をめぐって写真撮影をするだけでなく、日本文化の体験を重視する旅行を満喫した一家。新たな日本文化の体験をしに、再来日してほしいですね。

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