米国株式市場=下落、インフレ懸念が重し エヌビディアは急騰

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。米半導体大手エヌビディアが好業績見通しを背景に急騰したものの、米経済指標でインフレが依然として懸念され、米連邦準備理事会(FRB)による利下げが先延ばしされるとの見方が強まった。

エヌビディアは9.32%高となり、初めて1000ドルを上回って取引を終えた。同社株の堅調は、序盤にナスダックとS&P500指数をこの日の最高値に押し上げる一因となった。

一方、この日発表された経済指標では、企業活動が加速し、労働市場の底堅さが示されたものの、物価上昇圧力が高まったことも示され、株価は軟調となった。

ザ・マクロ・インスティテュート(ニューヨーク)のシニア投資ストラテジスト、ブライアン・ニック氏は、予想外に弱い経済指標やインフレ鈍化データ、利下げが期待される中、きょう発表された指標はそれを裏切ったと説明した。

個別銘柄ではボーイングが7.55%安。2024年通期のフリーキャッシュフロー(純現金収支)がマイナスになる可能性を示したことが嫌気された。

デュポンは0.48%高。公開会社3社に分割する計画を発表した。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を5.13対1の比率で上回った。ナスダックでは3.59対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は137億株。直近20営業日の平均は121億9000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 39065.26 -605.78 -1.53 39694.95 39694.95 39025.51

前営業日終値 39671.04

ナスダック総合 16736.03 -65.51 -0.39 16996.39 16996.39 16678.37

前営業日終値 16801.54

S&P総合500種 5267.84 -39.17 -0.74 5340.26 5341.88 5256.93

前営業日終値 5307.01

ダウ輸送株20種 15008.86 -185.73 -1.22

ダウ公共株15種 924.19 -20.84 -2.21

フィラデルフィア半導体 5125.98 -0.83 -0.02

VIX指数 12.77 +0.48 +3.91

S&P一般消費財 1417.34 -21.85 -1.52

S&P素材 569.80 -5.05 -0.88

S&P工業 1046.02 -12.88 -1.22

S&P主要消費財 821.55 -9.97 -1.20

S&P金融 686.24 -10.52 -1.51

S&P不動産 233.75 -5.16 -2.16

S&Pエネルギー 693.15 -7.17 -1.02

S&Pヘルスケア 1686.03 -18.41 -1.08

S&P通信サービス 294.24 -3.43 -1.15

S&P情報技術 3986.10 +22.31 +0.56

S&P公益事業 358.05 -6.21 -1.70

NYSE出来高 9.63億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 38570 - 530 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 38560 - 540 大阪比

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