巨人がビビる“阪神ガラスのエース”の復権 原監督時代「2021年の悪夢」が今でも脳裏に

髙橋遥人(C)日刊ゲンダイ

巨人が恐れる阪神の切り札が、交流戦明けの復帰を視野に入れている。

阪神・髙橋遥人(28)が昨23日、静岡で行われたくふうハヤテ戦に先発。4月17日のオリックスとの二軍戦で893日ぶりに対外試合の登板を果たして以来、復帰後5試合目で最長の3イニングを投げた。打者9人に対し、無安打4奪三振無失点。最速は146キロだった。

2022年に左肘、23年に左肩を手術したことで、現在は育成契約となっている。静岡は常葉学園橘出身の髙橋の地元。思い出の草薙球場のマウンドで、支配下登録復帰、一軍復帰へ向け、アピールを続けている。

一方、首位阪神を追う3位巨人にとってこの左腕は、原前監督の時代から顔を見るのも嫌な天敵である。さる巨人OBがこう言う。

「21年のレギュラーシーズンで16イニング連続無失点投球を食らった。9月に6者連続を含む13三振を喫し、プロ初の完封勝利を許した。10月には7回1安打で11三振を奪われた。阪神の投手では4年ぶりとなる対巨人2試合連続2ケタ奪三振で計24三振と手も足も出なかった。この年は阪神に9勝13敗1分けと最も大きく負け越したことでV逸(3位)。巨人ベンチにはいまだに『髙橋遥人アレルギー』が残っている。翌年、髙橋がトミー・ジョン手術のため離脱した時も原監督は『阪神のあの左(投手)はどうした? 今年は帰ってこないのか?』とコーチに確認していたそうです。阿部監督に代わっても、髙橋がいつ一軍に合流するのか気になっている様子です」(前出のOB)

髙橋の好投は、阪神にとっては朗報だが、巨人にとっては間違いなく悲報である。

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そんな巨人の好材料は19年ドラフト1位で青森山田から入団した堀田賢慎の“5年目の覚醒”だろう。今季先発初失点と初黒星もついた22日の中日戦はともかく、この日まで先発、リリーフとして計9試合で3勝。先発した試合では15回3分の2で無失点だった。ここに来ていったいなぜ覚醒したのか。

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