技術や生成AIなど一堂に とよたビジネスフェア開幕

来場者でにぎわう会場

 【三河】豊田市を中心とする企業・団体の最新技術・製品を一堂に集めたものづくりの展示会「とよたビジネスフェア2024」(豊田市・豊田商工会議所主催)が23日、同市のスカイホール豊田で開幕した。120企業・団体が出展。豊田商工会議所の三宅英臣会頭は開会式で「深刻な人材不足を背景に、中小企業もデジタル化が必要な時代が来る。フェアでは生成AI(人工知能)やDX(デジタルトランスフォーメーション)関連の展示やセミナーもあるので、自社のチャレンジに活用してほしい」とあいさつした。

 今回のテーマは「新たな可能性 広がる未来」。ものづくり技術が集積する同地域らしく、明和工業は自社開発のプレス機用2枚検知機、愛三ゴム工業は試作・少量製品に向いたゴム製造技術をアピール。豊田化学工業は環境をテーマに、資源を有効利用するシンナーリサイクル技術を紹介している。

 自動車部品メーカーの新規事業への挑戦も注目を集めた。豊田鉄工はベビーリーフの植物工場や植物由来の自動車部品技術を展示。小島プレス工業は、大気中の二酸化炭素を吸着する技術を紹介する。また生成AI搭載の改善提案クラウドサービスを展開するエイトスのブースでは、DX化を検討する経営者が真剣な表情で説明を聞いていた。会期は24日まで。

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