「助産院まんまる」オープン 一人で抱えず相談して 木造2階建て空き家を改修 産後ケアなどサポート 柿崎区

「助産院まんまる」の入り口で、1歳5カ月の次男を抱く藤橋さん

柿崎区柿崎(1区上町)に「助産院まんまる」がオープンした。木造2階建ての空き家を改修し、助産師の藤橋杏美(きょうみ)さん(42)が産後ケアや妊婦相談、子育て広場などのサポート業務を開始した。「一人で抱え込まず相談して」と勧めている。

藤橋さんは大阪府高槻市出身。助産師の資格を持ち、同地の総合病院やクリニックで働いていた。次男の誕生を機に昨年4月、夫(47)の郷里である柿崎区に引っ越してきた。大阪での経験を生かし、「マンツーマンでお一人お一人に丁寧に対応できれば」と助産院の開設を考えた。

生後半年以内の子どもや親を対象に日帰り、宿泊型の産後ケアや妊婦相談などのほか、毎週土曜日に子育て広場を開設し、育児の無料相談にも応じる。「妊娠、出産、育児は人生の大事な節目。その節目を迎える女性が幸せな気持ちで安心して過ごせるようお手伝いができれば」と話し、「望まない妊娠で苦しんでいる方や、どこに相談していいのか分からないといった方にも対応したい」と個室も用意している。

現在、利用者が助成を受けられるように行政に申請しているという。「こちらの方は頑張り過ぎるので、一人で抱え込まず一度利用してもらえれば」と話している。〝出産祝い〟として家族や知人への贈り物にも。環境に配慮した育児用品などの販売も行っている。

場所は県道犀潟柿崎線沿いの黒川神社近く。予約や問い合わせは同施設(電090・7116・9679)へ。

産後ケアの部屋。布団で休むこともできる

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