布袋寅泰、知られざる井上尚弥戦生演奏の裏側明かす 驚きオファーの瞬間を回想「心臓がバクバクした」

布袋寅泰【写真:ENCOUNT編集部】

「偉大なるチャンピオンからの直々の依頼を断ることなど誰ができるだろう」

ギタリストの布袋寅泰が24日、自身のSNSを更新。井上尚弥が勝利をKO勝ちを収めた、ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体タイトルマッチで生演奏したが、そのオファーの真相について明かした。

見事な演奏で、東京ドームに集まった4万人を沸かせた布袋、生演奏のオファーは約3か月前にあったことを明かした。

「2月24日 井上拓真選手の防衛戦の応援に両国国技館に駆けつけたときのこと。駐車場に入ると井上尚弥くんが1人で待っていた。久しぶり!とハグを交わすと『お話があるんですけど』と神妙な面持ち。『え?』とドキドキしながら人のいない場所に移動すると『5月6日の東京ドーム戦の入場でギターの生演奏をしてくれませんか』。心臓がバクバクした。『もちろん。光栄です。精一杯やらせてもらいます』ボクシングの歴史を塗り替えた偉大なるチャンピオンからの直々の依頼を断ることなど誰ができるだろう」

1人で待っていた井上からの直接のオファーだったという。

さらには「僕は3月3日のソウルでの初めての韓国ライブが控えていた。すると偶然にも大橋ジムの”フェニックスバトル”ソウル大会が前々日に行われるとのこと。縁とは不思議なものだ。大橋会長にリングサイド席を用意していただき、尚弥くんと並んで観戦(偉大なる世界王者と肩を並べてボクシング観戦するなんて!)。終始カメラが向けられている尚弥くんと無防備にドームの話はできず、ラウンドの合間に小声で『ベースが地を這うようなズッシリ重いアレンジにしようと思っているんだ』『いいですね!ベース。僕もそう思っていました。ド派手にお願いします』との会話を交わす。”ドネア戦の時のように演奏前に紹介はせずステージで音が出るまでシークレットにしたい”というアイデアも尚弥くんからのもの。当日の炎やスクリーンなどの演出案はまだ何も決まっておらず、僕はただ世界王者”井上尚弥”が燃える闘志を胸に、威風堂々とリングに向かうべくアレンジを頭の中で膨らませていった。韓国から戻り早速デモを完成させ送った。尚弥くんはとても気に入ってくれ、ジムワーク中も聴いてくれたそうだ」などと本番に至るまでの経緯も明かした。

こうした投稿に「素敵なお話をありがとうございます」「当時の事を思い出しながら読んだら、また興奮が再び」「井上選手の布袋さんに対する強い信頼と絆を感じます」「泣ける…やっぱり素敵な人や」などとコメントが寄せられていた。ENCOUNT編集部

© 株式会社Creative2