熊本県勢3チームが全国目指す 25日から都市対抗野球九州地区予選

 第95回都市対抗野球大会九州地区予選が25日、那覇市の沖縄セルラースタジアム那覇などで開幕し、12チームが代表2枠を争う。熊本県勢は、ホンダ熊本(大津町)と熊本ゴールデンラークス(熊本市)、大福ロジスティクス(甲佐町)の3チームが出場する。

 ホンダ熊本は9年連続都市対抗出場を目指す。投手陣は昨秋の杭州アジア大会日本代表の片山雄貴に加え、速球派の髙山大河が台頭。さらにホンダ(埼玉)から最速150キロ台の米倉貫太も今季加入し、厚みが増した。打線は昨秋の日本選手権準優勝メンバーが健在だ。渡辺正健監督は「全員野球で目の前の一戦に集中したい」と話す。

 都市対抗出場経験のあるラークスは2020年に活動を休止したが、今年1月に再起した。粘り強さが持ち味で、前哨戦の中九州1次予選・大福戦で九回に4点を挙げて5-3で逆転勝ちし、九州予選に駒を進めた。投手陣は先発も抑えもこなす田中天望が柱。田中敏弘監督は「若い選手が多く発展途上だが、ラークス復活を印象づけたい」と語る。

 創部5年目で初の本戦出場を目指す大福は、中九州1次予選で敗者復活戦を勝ち上がった。原佳大、麻生真司、山中愛斗の3投手を中心に守備に活路を見いだす。4月のJABA四国大会で1試合5盗塁を決めた野中一志の走力も武器だ。藤本浩二監督は「春以降、チームの状態は上向き。今年こそは」と意気込む。

 大会は31日まで。1回戦の相手はラークスが宮崎梅田学園(宮崎市)、大福はシンバネットワークアーマンズBC(沖縄・浦添市)。2回戦から登場するホンダ熊本はJR九州(北九州市)-エナジック(沖縄・うるま市)の勝者と対戦する。(水田智)

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