広島駅の新駅ビル、商業施設名は「ミナモア」に 2025年春開業予定

JR西日本とグループ会社の中国SC開発は、2025年春に開業を予定する新しいJR広島駅ビル(広島市南区松原町)の商業施設名を「minamoa(ミナモア)」と決めた。新駅ビルの開業に合わせ、北口の商業施設「ekieザッカマルシェ」を増床、線路をまたいで新駅ビルとつなげる。

商業施設名の「ミナモア」は「ミナモ(=水面)」に河川とともに発展してきた広島市の歴史、「ミナ(=みんな)」に新駅ビルをみんなの駅ビルと感じてもらいたい思い、「モア(=もっと)」に新駅ビルがもっと多くの人を集める場所になり、広島をもっと好きになる場所にしたいという願いを込めた。約100人が参加して3回開かれた広島県民参加型ワークショップなどで集めた県民や若い世代の声を基に決定している。

新広島駅ビルは鉄骨地下1階、地上20階建て延べ約11万平方メートル。1階が南口広場、2~6階が商業施設、西棟7~20階に客室数380の「ホテルグランヴィア広島サウスゲート」、東棟7階にシネマコンプレックスが入り、2階に路面電車の広島電鉄駅前大橋線が乗り入れる。

商業施設「ミナモア」はシネマコンプレックスを含めて店舗面積約2万5,000平方メートル。西棟と東棟をつなぐ7階の屋上広場には、市民が座って街を眺めることができる場所を設ける。2020年から旧駅ビルの「広島アッセ」などを取り壊して工事に入り、3月末現在で工事が約7割進んでいる。

ザッカマルシェは、2017年に開業した現施設と新駅ビルの間の線路上に床を張って増床する。増床部分の店舗面積は約670平方メートル。既存部分と併せ、総店舗面積を約2,100平方メートルに広げ、店舗数も現在の19店が26店に増える。中四国初となる世界的ブランド「シャネル」の直営店や、スーパーの「成城石井」などが新登場する。

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