ブラジル代表MFが4件の八百長関与か FAが告発「出場停止10年」も…本人は否定

疑惑浮上のパケタ(ロイター)

イングランド・プレミアリーグのウェストハムに所属するブラジル代表MFルーカス・パケタ(26)が八百長に関与したとして、イングランドサッカー協会(FA)から告発された。

英「BBC」など各メディアによると、パケタは2022年以降、4件の八百長行為をしたとして起訴されたという。昨年の夏から調査をしてきたFAは「パケタは賭博市場に影響を与え、1人または複数人が賭博で利益を得るという不正な目的で審判からイエローカードをもらうように務め、試合の進行、行動、その他の側面、できごとに直接影響を与えようとしたとされる」との声明を出した。

英紙「デーリー・メール」は「FAの告発はプレミアリーグ史上最も注目を集める汚職事件に発展し、パケタはキャリアを台無しにする可能性がある」と報道。FAの罰則では6か月から無期限出場停止まであるが「BBC」は「状況の深刻さから過小評価はできない」と、有罪となった場合は厳罰になる公算が高いと指摘し、過去の例から「10年間の出場停止」になる可能性もある。

パケタ自身は不正を否定。FAの告発に「驚き、動揺している」とし「私は捜査に協力し、情報を提供してきた。自分の名誉を回復するための全力を尽くして戦うつもりだ」との見解を出した。今夏にはブラジル代表として南米選手権に臨む予定だが、大きな影響は避けられない。懲戒聴聞会は今夏に行われる。

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