土砂災害の危険度判定の区画が5キロから1キロに細分化 危険度のより詳しい情報が県から市町へ

静岡県と静岡地方気象台が発表する土砂災害警戒情報の基準が23日から変わりました。判定する精度の向上が期待されています。

大雨で土砂災害の危険度が高まったときに、静岡県と静岡地方気象台が発表する土砂災害警戒情報は、市や町が住民に「避難指示」を出す目安になります。

これまでは1時間に降った雨の量と、それによって土にたまった雨の量を、5キロの区画で解析して土砂災害の危険度を判定していました。

その解析エリアが23日から変更されたのです。

林輝彦アナウンサー:
「今後は1キロごとに細分化されます。細分化されることで、より詳しい情報を伝達することができる」

この変更で土砂災害の危険度が高まった場所を絞り込めるため、市や町が「避難指示」を出すエリアも限定されるとみられます。

そのため「避難指示」の対象者の数がいままでより減ることにつながります。

静岡県内では、おととし9月の台風15号、去年6月の台風2号と、2年続けて大型の台風に襲われ、大きな被害を受けました。

県は土砂災害の危険度が高まったエリアを絞り込むことで住民の早期避難につなげたい考えです。

静岡県砂防課 杉山一仁課長:
「自分の住まいのところをクリックすると、危険な範囲やエリアをホームページまたはスマホでも確認できるので、自分と家族の安全を確保する行動に結びつけてほしい」

© 静岡朝日テレビ