米、ケニアを同盟国指定 アフリカで影響力維持

23日、米ホワイトハウスで握手するケニアのルト大統領(左)とバイデン大統領(AP=共同)

 【ワシントン共同】バイデン米大統領は23日、国賓として訪米したケニアのルト大統領とホワイトハウスで会談した。ケニアを北大西洋条約機構(NATO)非加盟の主要同盟国に指定する方針を表明。アフリカで存在感を高める中国に対抗し、安全保障など多分野でケニアとの連携を拡大し影響力維持を図る。

 バイデン政権発足後、アフリカの国家首脳を国賓で招くのは初めて。今回の主要同盟国指定は、ケニアを地域のパートナーと位置付ける象徴的な意味合いを持つ。

 両首脳は会談後、共同声明を発表。政情不安が続くスーダンやコンゴ(旧ザイール)、ソマリアなどの緊張緩和に向け、安保面での協力を再確認した。

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