三菱重工長崎とV長崎が出場 サッカー天皇杯 25日に開幕!

中盤で試合をコントロールする三菱重工長崎の奥(中央)=トランスコスモススタジアム長崎

 サッカーの第104回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、長崎新聞社など共催)は25日、各地で開幕する。J1の19(浦和は参加資格剥奪)、J2の20チームに各都道府県代表などを加えた88チームが出場。プロとアマチュアが日本一を目指してトーナメントで競う。決勝は11月23日、東京・国立競技場で行われる。
 長崎県代表の三菱重工長崎は25日午後1時から、熊本市の水前寺競技場で行われる1回戦で東海大熊本と対戦する。J2のV・ファーレン長崎は2回戦から登場。6月12日午後7時から、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で三菱水島(岡山)-カマタマーレ讃岐(香川)の勝者と対戦する。県勢2チームを紹介する。

◎三菱重工長崎 16年ぶり1勝目指す

 2年連続11度目。昨年はJ3の今治に善戦したが、0-1で敗れた。08年以来の1回戦突破を掲げて本番に臨む。
 ボールを保持してリズムをつくる。要となるのがボランチの奥と成瀬。長短のパスで揺さぶりながらサイドに展開して、前線の井原や城臺らがゴールを狙う。守備は濵本、岩竹の両センターバックが体の強さを生かしてはじき返したい。
 対戦するのは九州大学リーグ1部の東海大熊本。長崎日大高卒のGK吉田、V長崎U-18出身のMF有働ら長崎ゆかりの選手が多く所属する。勝ち上がれば、J2で首位を快走する清水とぶつかる。主将の奥は「まずは初戦。県大会決勝で鎮西学院大と対戦して、大学生とやるイメージはできている。勝って清水との試合を楽しみたい」と挑戦を心待ちにしている。

◎V・ファーレン長崎 絶好のアピールの場

 最高成績は2019年の4強。昨年は2回戦でJ2甲府に0-1で敗れて、17年以来の初戦敗退となったが、21年はJ1札幌、22年はJ1FC東京を下して4回戦(ベスト16)まで勝ち上がるなど、負けたら終わりのトーナメントで勝負強さを発揮している。順当ならば、3回戦でJ1新潟との対戦が予想される。
 リーグ戦と並行して行われるため、出番が少ない選手が先発に名を連ねることが多く、貴重なアピールの場になっている。昨年はベテランDF奥井(現JFL栃木シティ)が攻守で積極的なプレーを見せ、その後は出場機会を増やした。
 若手のMF五月田や瀬畠、DF白井、成瀬らに出場のチャンスが巡ってくる可能性がある。各ポジションで選手層の底上げをして、リーグ戦へ勢いをつけていきたい。

アピールしてリーグ戦の出場機会を増やしたいV長崎の瀬畠=トランスコスモススタジアム長崎

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