サクサク食感のミートパイ 「沖縄の海をバックに食べて」 生地にこだわり早朝から仕込む

お薦めのグレービーミートパイ。サクサクとしたパイ生地の食感が楽しめる

[胃心地いいね](778)  ジョーズ・ミートパイ 糸満市喜屋武236

 ミートパイのキッチンカーとは珍しい。「ジョーズ・ミートパイ」のオーナー・斉藤修さん(53)がお薦めのグレービーミートパイ(500円)は、生地がサクサクで食感が楽しめる。炒めたひき肉とタマネギが中に入っているが、重すぎず誰でも食べやすい味になっている。

 約20年前に家族でオーストラリアに旅行した際に食べたミートパイに感激し、日本で広めたいと考えて始めた。ミートパイはイギリス発祥の肉料理で、オーストラリアでは屋外イベントやスポーツ観戦で手軽に食べられるソウルフードとして知られる。

 県外から20年前に那覇市に移住し、8年前に開店を決意して会社を退職。独学で調理法を学び、料理レシピのウェブサイトを参考にしながら試行錯誤を繰り返した。

 パイ生地の膨らみにこだわりを持つ。こね上げた生地とバターを繰り返し織り込み、層状にしていく。生地のサクサク感はこうして出来上がる。「時間が経過すると生地がしぼんでしまうので、作り置きはできない」と語り、毎日早朝から仕込みに励む。

 「沖縄でパイと言うと、中南米発祥で揚げたエンパナーダを連想する方が多いかも知れない。ぜひ、うちのパイの食感を味わってほしい」と呼びかける。

 メニューはグレービーミートのほか、クリームチキン(450円)、スパイシーカレー(500円)など。パイ生地にアイスをのせたデザートも人気だ。

 かつては豊見城市の瀬長島が拠点で、現在は糸満市の喜屋武を中心に活動している。斉藤さんはオーストラリアで海を見ながら食べたパイの味を思い出しながら、「沖縄の海をバックに、うちのパイを食べてほしい」と、今日も店頭に立っている。(南部報道部・国吉聡志)=金曜日掲載

 【お店データ】糸満市喜屋武を中心に営業。出店情報はインスタグラムで確認できる。営業時間は正午~午後5時ごろまで。売り切れ次第終了。 電話080(2781)8817。天候や急な出店依頼でスケジュールの変更あり。詳細は https://www.instagram.com/jawsmeatpie/?hl=ja から。

糸満市喜屋武を中心に活動する「ジョーズ・ミートパイ」のキッチンカー。店主の斉藤修さんは「沖縄の海を見ながら、うちのパイを味わってほしい」と呼びかけている=20日、同市喜屋武
ジョーズ・ミートパイ

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