2025年大阪・関西万博用の福島県産スギの丸太を塗装 福島県郡山市の日大工学部建築学科の学生ら

県産スギの丸太を柿渋で塗装する学生

 福島県郡山市の日大工学部建築学科の学生らは23日、市内安積町のおおほり建設作業場で、2025年大阪・関西万博の中継用サテライトスタジオ建設に使われる県産スギの丸太を塗装した。

 スタジオを設計した大玉村の建築家佐藤研吾さんと施工を担う同社が、国際イベントに携わる機会を学生に提供しようと企画した。3、4年生10人と大学院工学研究科建築学専攻の3人が参加した。

 丸太は重さ250キロ以上、150キロ以上の2種類。今回塗装した計61本がコンクリートの代わりに建物の土台などに利用される。塗料は環境に配慮して天然素材の柿渋を採用した。建築学科3年の塚本幸太郎さんは「万博に関わるのは生きているうちに一度あるかないかの貴重な経験」と充実感を漂わせた。

 おおほり建設は今回の61本とベンチ用の19本の計80本を、6月上旬から中旬にかけて万博会場に搬入する。

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