多彩なイチゴのスイーツどうぞ 異業種参入、大きく飛躍 「まるなカフェ」25日オープン 福島県二本松市

多彩なイチゴのスイーツなどが楽しめる「まるなカフェ」=二本松市油井

 観光イチゴ園を運営する「まるなかファーム」は25日、多彩なイチゴのスイーツを提供する「まるなカフェ」を福島県二本松市油井字無地ノ内30の1の同社敷地にオープンさせる。建設業者が母体となった異業種参入の取り組みが大きく飛躍した。

 カフェは木造平屋で建築面積約165平方メートル。眺望の広がるガラス窓に北欧風のインテリアを備え、室内とテラスに36席を設けた。

 県オリジナル品種「ゆうやけベリー」など自社で収穫した約1トンを冷凍貯蔵して使う。約20品種から好きなイチゴを選んで食べ比べできるKoichigo(コイチゴ)スムージー(税込み600円)、バニラアイスにイチゴのクラッシュを入れたKoichigoジュエル(同700円)など6種類のイチゴメニューを用意。他に軽食のホットサンド(同600円)などがある。

 今後は愛犬と遊べるドッグランも設ける予定。ジャム作りなど子どもの食育への活用も視野に入れている。

 同社は建設業のマルナカの子会社。2017(平成29)年から、遊休農地や資材をイチゴ栽培に活用して経営多角化と地域農業の継承を図っている。イチゴ狩りで約20品種が食べ比べできるイチゴ園には今季、約1万人が訪れている。

 マルナカ、まるなかファームの遊佐憲雄社長(52)は「年間を通してイチゴが楽しめる憩いの場所を造った。雇用創出に努めたい」と話している。

 カフェの営業時間は午前11時から午後3時まで。火曜定休。

 25日は午前10時からカフェのオープニングセレモニーを行い、イチゴ園で感謝祭を催す。当日は中学生以上が千円、3歳以上小学生までが500円でイチゴ狩りを楽しめる。アトラクションや焼き鳥などの出店、建設機械の展示を繰り広げる。今季のイチゴ狩りは同日で終了。

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マルナカ(旧社名・丸中建設)は経営多角化の取り組みが評価され、2019年度の福島民報社の第5回「ふくしま経済・産業・ものづくり賞(ふくしま産業賞)」特別賞を受けている。

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