「走る魚屋」ならぬ「走るSA」登場…キッチントレーラーがパーキングアリアで特産販売 宮崎

地域商社ツナガルたかはるが運行開始するキッチントレーラー=宮崎県高原町西麓

 宮崎県高原町の地域商社ツナガルたかはるは、西日本高速道路管内のサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)に出向いて、町の特産品を販売する「動くSAプロジェクト」を始める。第1弾として、25、26の両日、熊本県八代市の九州自動車道宮原SA上り線で町産米粉を使ったチュロスを販売する。

 両者と高原町の三者で、2022年5月に結んだ地域創生に向けた連携協定に伴う活動の一環。同町には宮崎自動車道の高原インターチェンジがあるが、町物産品を紹介するSA、PAはない。代わりに、域外のSA、PAで物産販売や観光PRを行い、交流・関係人口拡大につなげるのが目的。高速道路会社では初の取り組みという。

 ツナガルたかはるは、プロジェクト用にキッチントレーラー(長さ4.3メートル、幅1.9メートル、重さ0.7トン)を借用。地場産品を載せて普通車でけん引し、各地のSA、PAに向かう。運行予定はホームページで告知する。

 宮原SAでは25、26日午前8時~午後6時、1日当たりチュロス100本の販売を目指す。地域商社の松木丈典ゼネラルマネジャー(41)は「SAの利用状況などを見極めて、今後に生かしたい」と話した。

キッチントレーラーで販売する高原町産の米粉で作ったチュロス

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