トレーニングキャンプ前に新契約を望むFAのRBダルビン・クック、「準備はできている」

ダルビン・クック【NFL】

ランニングバック(RB)ダルビン・クックにとって、2023年は思い通りにいかなかった。

かつてミネソタ・バイキングスに在籍し、プロボウルに選出されたことのあるクックは、トレーニングキャンプが行われていた昨年8月中旬にニューヨーク・ジェッツと契約した。しかし、クックは15試合に出場したにもかかわらず、キャリー67回で214ヤードを記録するにとどまり、物事が軌道に乗ることはなかった。双方は契約を解消し、最終的にクックはボルティモア・レイブンズの練習生となり、ディビジョナルラウンドのヒューストン・テキサンズ戦に参加した。

未契約の状態で今オフシーズンを迎えたクックは、現地22日(水)に『NFL Network(NFLネットワーク)』の“The Insiders(ジ・インサイダーズ)”に出演した際、昨年に直面したような困難を回避するために7月のトレーニングキャンプ前に移籍先を見つけたいと語った。

「正直に言うと、代理人と話し合った結果、今年はトレーニングキャンプに参加したいということになった。足の調子を戻して、また自分らしくなりたいんだ。チームメイトや新しいコーチの前に出て、自分の力を見せたい。俺はまだカットバックできるし、いざというときには(ボールを)80ヤード持っていける。ダルビンが今でもダルビンであることをみんなに見せたいんだ」

クックは昨オフシーズンに手術を受けており、当時は健康だと主張していたものの、昨シーズンの序盤は動きが鈍い印象だった。タックルを振り切ることはほとんどなく、バイキングス時代に見せていた爆発力もほとんど見られなかったのだ。

クックはジェッツ時代のことを次のように振り返った。

「うまくいかなかったんだ。そういう時もある。俺がジェッツのためにプレーできる時期じゃなかった。それに、これはビジネスなんだ。もう8年ほどこの仕事にかかわっているから、チームに加わり、成果を出して、プレーするというプロセスを理解している。去年はそれができなかったけれど、今は準備ができている」

クックは現在もフリーエージェント(FA)であり、どのチームに行くかは“未知数”だとコメント。まだ28歳のクックは、2024年に完全に健康であることを証明できれば、ベテランの選択肢として貢献できるだろう。

クックは現状について「とてもいい状態だ」と言い、こう続けた。

「去年は放出されてから手術を受けて、リハビリの方向性を見いだして、すべてを整えなければならなかったから、俺にとってはまったく違う1年だった。このオフシーズン中にすべてを整えて、すべてに取りかかることが重要だ。今はとてもいい状態だよ。準備はできている」

【KO】

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