長崎・平和公園スポーツ施設 再配置先、中部下水処理場の2案に絞る 市長に中間報告へ 

市民総合プールと市営陸上競技場の配置案を話し合う出席者ら=長崎市役所

 長崎県が進める長崎南北幹線道路の整備に伴い、長崎市松山町の平和公園内のスポーツ施設の再配置を検討する市平和公園再整備基本計画検討委員会と、競技団体関係者らによる再検討部会の合同会議が22日、市内であった。市が3月に提示した六つの案を踏まえ、市民総合プールと市営陸上競技場のいずれかを中部下水処理場(茂里町)に移転するとした二つの案に絞った。
 南北幹線道路は同市と西彼時津町を結ぶ高規格道路(約15キロ)で、プールの大半や競技場の一部が整備ルートと重なる。市は当初、プールを競技場に移し、競技場を市総合運動公園(かきどまり陸上競技場、柿泊町)に統合する案を示したが、利用者らが反発。昨年7月に同部会を設置し、六つの案をまとめた。
 会議では、市陸上競技協会が今年、市営陸上競技場の利用団体にアンケートを実施し「練習場所として400メートルトラックは欠かせない」との結果を報告した。
 出席者はプールと競技場双方の機能を損なわないのが望ましいとした上で、(1)競技場は現地存続、プールを中部下水処理場へ(2)プールを競技場へ、新陸上競技場を同処理場へ-とする二つの案を支持する意見が多かった。
 これを受け、再整備基本計画検討委員長と再検討部会長が今後、市長に中間報告を提出する予定。

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