ULTRASONE、長時間使用/バランス接続対応のモニターヘッドホン「Signature MASTER MkII」

アユートは、同社が取り扱うULTRASONE(ウルトラゾーン)ブランドから、プロフェッショナル向けヘッドホン “Signatureシリーズ” にラインナップする「Signature MASTER MkII」を6月1日より発売する。価格は110,000円(税込)。

「Signature MASTER MkII」

2021年の発売以降、サウンドエンジニアをはじめとするプロユーザーやオーディオ愛好家から多数の称賛を得たとする上位モデル「Signature MASTER」をベースに、ユーザーニーズに応えた様々なアップデートを施したとするモデル。今年4月に開催された「春のヘッドフォン祭り」にて参考出展がなされていたが、この度正式な発売が決定した格好だ。

オーディオ愛好家からのフィードバックを受けたことによる進化ポイントとして、新規設計のヘッドホン内部基盤を採用することでシリーズ初の4極バランス接続に対応した。付属ケーブルには従来のNeutrik製6.3mm標準プラグのストレートケーブル(3m)、Neutrik製3.5mmプラグのストレートケーブル(1.5m)に加え、新たに4.4mmバランスプラグのストレートケーブル(1.4m)を同梱する。

シリーズ初のバランス接続に対応

新たにヘッドパッドの中央に窪みのような切れ込みを入れた最新の「FGCテクノロジー」を採用しており、ヘッドパッドが頭頂部に当たる部分の圧力を分散することで、長時間の装着でも疲れにくくなったと説明する。

装着イメージ

また、シープスキンレザー採用のヘッドパッド下に通気性の良いメッシュ構造を採用することで、汗による蒸れを抑制。さらに優れたフィッティングと遮音性を備えるシープスキンレザー製イヤーパッドを装備することで、耳や頭部への負担を軽減し、長時間のリスニングでも快適に使用できるという。ほか、ハウジングの金属製プレートのデザインもよりスタイリッシュな仕様に刷新された

シープスキンレザー採用のヘッドパッド

ドライバーには、前モデルと同様に密閉型で、40mmチタンプレイテッド・マイラー・ダイナミックドライバーを搭載する。音質チューニングも前モデルを踏襲しており、広い再生周波数帯域の確保や全ての再生帯域における低歪み、ハイスピードなキレのあるレスポンス、そしてサブベースまでしっかりとモニタリングできる深い低域再生を実現するとアピールする。

密閉ダイナミック型40mmチタンプレイテッド・マイラードライバー搭載

ブランド独自技術「S-Logic 3」も引き続き採用。スタジオなどに設置されている、高品質なモニタースピーカーのような聴き疲れの少ない自然な音場を再現するとしている。

また、S-Logic 3を構成する独自の「DDF(Double Deflector Fin)」技術による、中高域の信号成分にほとんど影響を与えず、低い中低域を部分的にマスキングして指向性を持たせる仕様により、さらに大きなサウンドの幅やディテール、深さを表現するという。ドライバーから人体に向けて放出される電磁波を軽減する独自技術「ULE(Ultra Low Emission)」も引き続き採用している。

そのほか、本モデルは自社工場で訓練を受けたスペシャリストによって、「最高品質の部品を細心の注意を払って組み立てている」と説明。再生周波数帯域は6Hz - 42kHz、インピーダンスは32Ω。本体質量は約286g。付属品として、堅牢なSignatureシリーズ専用のセミハード型キャリングケースなどを同梱する。

堅牢なSignatureキャリングケースを付属

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