枕カバーの匂いを頼りに…行方不明の中学生を捜索 「ナンバー“ワン”の仕事」警察犬と指導士に宇都宮東署が感謝状

印南署長(左)から贈られたケーキを食べるアンシャルと池田さん

 【宇都宮】行方不明者の捜索に尽力したとして、宇都宮東署はこのほど、西川田町、警察犬指導士池田紀子(いけだのりこ)さん(52)と警察犬のヘラー・フォム・アイゼンバッハーシュロス号(ジャーマンシェパード、雄、4歳、愛称・アンシャル)に感謝状を贈呈した。

 4月11日夜、平出町内で、男子中学生の息子が帰宅しないと母親から110番があった。12日未明、要請を受けて出動した池田さんとアンシャルは、枕カバーの匂いを頼りに捜索を開始。約1時間後、4キロメートル以上にわたって追跡していた池田さんとアンシャルが歩く方向で、先回りした同署員が路上を歩く男子中学生を発見した。

 感謝状の贈呈式では、5月が誕生日のアンシャルに犬用のケーキが贈られた。

 池田さんは「警察官のサポートがなければ、アンシャルは力を発揮できなかった。これからも役に立てるよう身を引き締めたい」。印南浩司(いんなみこうじ)署長は「(捜索では)ナンバー“ワン”の仕事をしていただいた」と感謝した。

印南署長(右)から感謝状を受け取った池田さん(左)とアンシャル

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