「楽しみながら節約!」と言う妻は、服を買ってはフリマで売る日々。「元値で売れない」なら意味がないのでは?

フリマサービスでの売却価格の目安

ここでのフリマサービスは、インターネット上で売買するサービスを指します。そのため売却価格は、商品の様態はもちろん、送料も加味して設定することが大切です。

ナイル株式会社が行った「フリマアプリに関するアンケート調査」によると、10代~60代に男女1365人のうち、およそ59.0パーセントがフリマアプリを利用したことがあることが分かりました。

フリマアプリでの年間平均売上金額は「3000円未満」が25.0%、「5000円未満」が21.3%、「1万円未満」が17.0%と続きます。

まずは、出品する際の売却価格の目安を見てみましょう。一般的な価格の決め方は、以下を参考にしてみてください。

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・新品・未使用品:定価の60~80%
・未使用に近い・汚れがない:定価の30~60%
・使用感や汚れが目立つ:定価の20~40%
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ブランド物や希少価値の高い商品であれば、定価ほどで売れることもありますが、一般的には定価以下で設定するといいでしょう。

また、購入者への配送料は、基本的には出品者が負担するようです。配送料は、商品の大きさや重さによって違います。ほかには、配送に必要な梱包資材が必要です。

配送方法によっては専用の箱が必要な場合もありますが、そうでなければ100円ショップやホームセンターなどでも用意できます。

定価1万円の洋服が定価の50%で売れた場合の収入

ではここで、定価1万円で購入した洋服が定価の50%で売却された場合に得られる費用を計算してみましょう。

定価の50%なので、商品自体は5000円で売れました。商品が売れた際には販売手数料がかかることがほとんどですので、ここでは商品代金の10%の500円を手数料とします。

ほかに、配送料や梱包資材が必要となります。2キログラム薄手の衣類の発送に200円、梱包資材に70円かかったとして計算すると、配送にかかるお金は270円です。

上記から計算すると、定価1万円の洋服をフリマサービスで売却した場合は約4200円の収益になることが分かりました。今回は半額で売れた場合を想定しています。洋服の使用状態によって価格は変わりますので、目安として参考にしてください。

フリマサービスを利用することでのメリット

フリマサービスを利用すると、洋服代の元を取ることは難しいかもしれませんが、そのほかにもメリットがあります。

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・収納場所を確保できる
・新しい洋服の購入費に充てられる
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洋服を売らずに自宅での保管を考えた場合、その保管場所に悩む方がいるかもしれません。着なくなった洋服を売ることで、定期的に収納を整理できます。さらに、フリマサービスでの売却費用を、新しい洋服の購入費に充てられます。

うまくやりくりすることで、次々に新しい洋服を買うよりも出費をおさえられるでしょう。

フリマサービスで洋服を売れば、新しい洋服の購入費に充てられる

フリマサービスで洋服を売った場合、得られた収入分は節約できることが分かりました。売却費用は洋服の種類や状態によって異なりますが、着ない服をしまっておくよりも売却した方が、節約や収納スペースの確保を考えるといいといえるでしょう。

フリマサービスで得られた費用で、新しい洋服を購入することも可能です。節約しながらおしゃれを楽しみたい方は、ぜひ活用してみましょう。

出典

ナイル株式会社 フリマアプリに関するアンケート調査

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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