【F1】角田裕毅の来季移籍先にハースとアルピーヌが急浮上「売り込まれている」

角田裕毅(ロイター)

F1のRBに所属する角田裕毅(24)の来季移籍先の有力候補に、ハースとアルピーヌが急浮上してきた。

今季の角田は安定して高いパフォーマンスを見せており、評価が急上昇。RBとの契約が今季で満了するため、その去就に注目が集まっている。

RBとの契約延長に加えて、親チームのレッドブルへの昇格、2026年からホンダとコンビを組むアストンマーティン移籍などが取りざたされている。

そうした中、欧州のモータースポーツ大手専門メディア「ザ・レース」が、驚きの最新状況を伝えた。

「レッドブルは角田のシニアチーム(レッドブル)入りの可能性を公式には否定しておらず、彼のトラック上でのパフォーマンスを考えれば、来シーズンも喜んで彼をRBに留めるだろう」と前置きした上で、「しかし角田にとって、立ち泳ぎは長くは続かない。彼のマネジメント陣は少なくとも中期的な良い代替案を検討する必要があり、今それが見つかったら、彼がレッドブル(グループ)を去るという見通しは信頼できる。レッドブルが彼を放出することに同意し、リアム・ローソンが待機していればそうするかもしれない」とRBに単年での契約延長など〝軽視〟されるようなら、他チームへ移籍する可能性が高いと指摘した。

そして、実際にそうした動きがすでに見られるという。「ドライバー市場が熱狂的な最終段階に入る中で、角田はアルピーヌに売り込まれており、ハースも興味を示している。ハースはルノーワークスチームよりも真剣な見通しを持っているように見え、双方の論理がある」とアルピーヌと小松礼雄代表率いるハースが水面下で獲得へ向けて動いているとした。

「角田はルーキードライバーのオリバー・ベアマンとともにハースに適任であり、F1での4シーズンの相当量の経験を備え、若くて速いラインナップを与えることになるだろう。そして、小松礼雄のリーダーシップの下で、ハースの中盤での機動性は上昇傾向で、それ(角田獲得)を完全に正当な選択肢にしている」と〝日本人コンビ〟が現実味を帯びてきた。

「角田は、ホンダが支援するアストンマーティンのシート獲得を最終目標に挙げている。だが、すぐには獲得できそうにないと彼が示唆しているように、2027年か28年には実現するかもしれない」と有力視されるアストンマーティンはシートに空きがないため、〝その次〟の移籍先になると予測。「彼自身がレース(F1の舞台)に残り続けることが不可欠だ。そして、ハース、アルピーヌ、あるいはウィリアムズへの移籍によって、それが実現する可能性は間違いなくある」とまずは下位チームでもF1残留を優先し、その後にステップアップを目指すのが現実的な路線というわけだ。角田の去就がいよいよ大詰めを迎えている。

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