シェフラーの“抵抗”示す映像なし 警察官が内規に違反し録画せず

「全米プロ」2日目、警察から解放されてコース入りするスコッティ・シェフラー(Ben Jared/Getty Images)

世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーが「全米プロ」(ケンタッキー州バルハラGC)2日目の17日に車でコースに向かう途中、渋滞を避けようと警察官の制止を振り切ったなどして一時拘束された事件で、同州のルイビル市警は23日に記者会見を開き、警察官が誘導のためにシェフラーの車に近づいていく際の映像が残されていないことを明らかにした。

複数の米メディアによると、この警察官は市警の内規に違反し、身体装着型カメラを作動させていなかった。内規では身体装着型カメラを常に作動できる状態にし、職務執行に当たる際は録画モードにするよう定められている。警察官は内規違反で処分を受けたという。

シェフラーが警察官の制止に抵抗したことを示す映像はないことになるが、市警幹部は「司法のプロセスにある」として評価を避けた。

シェフラーの弁護人のスティーブ・ロミネス氏は市警の会見後、「次々と出てくる証拠はスコッティの言っていることを裏付けるものばかりだ。混乱した状況の中でコミュニケーションの行き違いがあっただけで、彼は何も悪いことをしていない」と改めて“無罪”を主張した。

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