広島城の天守 木造復元に向け有識者会議 工事に伴う技術的な課題など検討

広島城天守の木造での復元に向けて、課題などを検討する有識者の会議が広島市で開かれました。

現在の広島城天守は戦後に鉄筋コンクリートで再建されてから66年となります。耐震性の不足が判明したため、去年11月に建築や歴史の専門家7人からなる検討会議が設置され、木造での復元に向けて議論が進められています。

23日開かれた2回目の会議では、地下の遺構や石垣を傷つけないように天守の解体や復元工事を行うための技術的な課題について話し合われました。また、石垣の劣化やひび割れなどが報告され、工事に伴う石垣への負担や安定性を解析するなど今後必要となる作業工程が示されました。

検討会議は来年度にかけてさらに数回開かれ、木造での復元と耐震工事をした場合のメリットの比較や、天守を解体する際の方法や範囲などについて引き続き検討される予定です。

© 株式会社中国放送