米ハーヴァード大の卒業式で学生らが抗議の退出、反戦デモ参加の学生の卒業求め

米ハーヴァード大学はこのほど、パレスチナ自治区ガザ地区での戦争に対するキャンパス内での抗議行動に参加した学生13人の卒業を認めないと発表した。

これを受け、数百人の卒業生が卒業式から退席する抗議デモを行った。

卒業生らは、「Let them Walk!(彼らを卒業式で歩かせろ)」と合唱しながら卒業式を退出。一部の教員も、学生に加わって式典を退出したという。

卒業式会場の外では、「侵略者は出て行け!」という掛け声も聞かれた。

昨年10月7日にイスラム組織ハマスがイスラエルを襲撃し、イスラエルが報復攻撃を開始して以降、アメリカの学生たちはデモ行進や座り込み、ハンガーストライキ、そして直近ではキャンパス内での野営などで、この戦争に抗議してきた。

学生たちは所属大学に対し、多額の大学基金などによるイスラエルへの投資から資金を引き揚げるよう要求している。

学生活動家らは、イスラエルでビジネスをしている企業やイスラエルの組織と取引をしている企業は、現在進行中のガザへの戦争に加担していると指摘。それらの企業に投資している大学も同様だと主張している。

一方、一部の大学では野営などの排除に警察が介入し、全国で2000人以上を大学での集会や抗議野営地で拘束している。

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