チャン・ジャーハン、台湾音楽賞の出演取り消し、中国との緊張関係が影響か

台湾で開催予定のhitoミュージックアワード(hito流行音楽奨)の主催側が23日、中国の俳優チャン・ジャーハン(張哲瀚)の出演取り消しを明らかにした。

台湾の音楽専門のFM局「Hit FM」が主催するhitoミュージックアワードは2003年から毎年開催されている授賞式で、今年は5月25日に台北アリーナで開催予定。今回、アルバム「深藍者」によって新人賞にノミネートされているチャン・ジャーハンも参加予定だった。

主催側が23日に声明文を公開し、チャン・ジャーハンの所属事務所から申し入れがあり、諸般の事情によって参加できなくなったことを明らかにした。出演を心待ちにしていたファンに理解と協力を求めるとともに、チャン・ジャーハンおよび所属事務所からのミュージックアワードへの祝福に感謝を示した。

21年の武侠ファンタジー時代劇「山河令」でブレークしたチャン・ジャーハンは、過去に日本で撮影した写真などの影響により、中国での活動は封殺状態にあるとされる。現在は音楽活動を中心に行っているが、今回の急な不参加表明については、台湾の新総統就任によって高まる中国との緊張関係が原因ではないかとみられている。

なお、5月3日にhitoミュージックアワードへの出演者が最終発表された時点では、リストにチャン・ジャーハンの名前もあり、今年15年ぶりに活動再開した台湾男性グループEnergy (エナジー)らと共に音楽賞の目玉として注目を浴びていた。(Mathilda)

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