【レスリング】高谷大地が4月の”メンタル異変”明かす 兄・惣亮の協力で回復

高谷大地

パリ五輪出場が内定しているレスリング男子フリースタイル74キロ級の高谷大地(29=自衛隊)が24日、全日本選抜選手権(東京スポーツ新聞格技振興財団協賛)を開催中の東京体育館で取材に応じ、軽度のうつ状態だったことを告白した。

五輪開幕まで約2か月となり、本格的な最終調整に入っている選手も多くなっている。その中で状態を聞かれた高谷は「今は50点ぐらいですね」と控えめの評価。というのも、4月に軽いうつ病の症状に襲われていたからだ。「思った通りに動けなくなったり、練習に行きたくないと感じたり、末期のときは人と話すだけでイライラしてしまった」と語った。

しかし、その後は休暇を取り、練習メニューを見直したことに加えて、五輪に3度出場した〝タックル王子〟でグレコローマンに転向した兄の高谷惣亮(35=拓大職)に悩みを聞いてもらったことで症状は回復していったという。

今後は本番に向けて、じっくり調整していく考えで「兄にも『焦ってケガするのは気をつけろ』と言われている。まずはケガなどを意識しながら毎日の練習をこなしていく」と語っていた。

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