「台風1号」発生へ 台風1号の発生が遅い年は夏~秋に台風が多発傾向 週明け本州も警報級大雨のおそれ

きょう・24日(金)正午現在、ミンダナオ島の東にある熱帯低気圧は、
今夜までには「台風1号」にまで発達する見込みです。

5月まで台風が全く発生しないことは珍しく、
仮に、きょう「台風1号」が発生すると、
2020年以来4年ぶりに、5月の「台風1号」となります。

〇「台風1号」発生が遅い年は、夏~秋に台風が多く発生する傾向

5月以降に台風が発生する年は、夏~秋にかけて帳尻を合わせるように
台風が多く発生します。

この10年で5月以降に台風1号が発生した年は
2020年と2016年と2回ありました。

2020年は、5月に1個、6月に1個と台風の発生数は少なかったですが、
8月に8個、9月に3個、10月に6個と、夏~秋にかけて多くなりました。

また、2016年は7月に台風1号が発生し、
8月は7個、9月も7個、10月は4個とハイペースで台風が発生し、
結果、2016年は平年を上回る、計26個の台風が発生しました。

台風1号の発生が遅い年は、特に、夏~秋にかけての台風の発生に注意が必要です。

〇週明け沖縄に接近か

きょう正午時点の予想進路を見てみると、
あさって(日)にかけてやや発達しながら北西へ進み、
フィリピンの東で向きを東向きに転向する予想です。

週明け27日(月)~28日(火)頃は、「暴風警戒域」を伴いながら
沖縄・先島諸島や沖縄本島に近づく可能性があります。

北寄りの進路をとった場合は、
沖縄地方に台風の直接的な影響が出る恐れがあり、
今後の予想に十分注意が必要です。

仮に進路の東~西寄りの進路をとった場合は、
本州付近に近づく前線に向かって湿った空気が流れ込み、
本州付近も警報級の大雨となる恐れがあります。

27日(月)は、九州南部や中国地方で大雨の警報が出る可能性が【中】、
28日(火)は、九州や近畿、東海地方を中心に【中】で予想されています。

今の段階では、台風の北上に伴う雨の予想は加味されていませんが、
今後の台風の進路次第では、さらに警報級の大雨の範囲が
広がる恐れがあります。

今後も最新の大雨の情報や台風情報にご注意ください。

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