契約交渉について「お金のためにプレーしているわけじゃない」とカウボーイズQBプレスコット

ダラス・カウボーイズのダック・プレスコット【AP Photo/Michael Ainsworth】

ダラス・カウボーイズのクオーターバック(QB)ダック・プレスコットは、再び大金を手にするチャンスがありながらも、次の契約については気にしていない。

カウボーイズの公式サイトのパトリック・ウォーカーによると、プレスコットは「俺はお金のためにプレーしているわけじゃない。正直に言って、契約金について気にしたことはない。このスポーツをプレーするためなら、お金なんてどうでもいいさ」と話したという。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが3月に報じたように、プレスコットは現行契約の最終年を最後まで戦い抜く意向だ。ノータグ条項が含まれた契約を結んでいるプレスコットは、2025年にフリーエージェント(FA)市場に出ることになる。

プレスコットをチームにとどめるためのコストは高くなる一方だ。先日、QBジャレッド・ゴフがデトロイト・ライオンズと結んだ4年2億1200万ドル(約332億9,778万円)の契約延長は、プレスコットの交渉の基準となるはずだ。

プレスコットはこう続けた。

「俺はその価値——俺のようなプレーをするクオーターバック、俺のような選手、そして俺のような(レベルの)リーダーにチームがどれだけ払うのか——をビジネス関係者に判断させている。俺にとって重要なのは、自分がコントロールできることに集中して、その部分に対処するだけ。あとは成り行きに任せるよ」

もしプレスコットがカウボーイズにプレーオフの壁を乗り越えさせれば、プレスコット自身の給料はさらに増えるだろう。したがって、プレスコットが契約よりもシーズンに集中するのは当然のことだ。

プレスコットが現況に慣れきっているのは、前回の交渉でもそうであったように、自分がすべての主導権を握っていることを知っているからだ。現在、プレスコットはサラリーキャップに5,540万ドル(約87億140万円)を計上している。仮に2025年に再契約しなかったとしても、カウボーイズのキャップには4,014万ドル(約63億458万円)が計上される予定だ。ノータグ条項およびノートレード条項は、プレスコットに自分の将来をコントロールする力を与える。

プレスコットは次のようにつけ加えた。

「ビジネスはビジネスだから、そこは任せるつもりだ。今はこのチームのために、OTAのこの瞬間にベストを尽くし、チームメイトを助けることに集中している。それだけに集中していれば、自分の仕事は自然と片づくと思っている。(この状況は)以前にも経験しているから、慣れているし、今できることをしっかりコントロールするだけだ」

プレスコットはオープン市場に出れば大金が手に入ることを知っている。何しろ、アキレス腱断裂から復帰した35歳のQBカーク・カズンズが保証金1億ドル(約157億940万円)で契約したばかりなのだ。

【KO】

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