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【毎日入る人は少ない!】1人暮らしの湯船につかる頻度
まずは1人暮らしにおけるお風呂事情を見てみましょう。お風呂に関する企画・開発・販売などを行っているバスリエ株式会社が2023年に実施したお風呂に関するアンケートでは、毎日つかる人は約3割で、全くつからない(シャワーのみ)という人が約26%います。男女別で見ると、女性のほうが毎日入浴する割合が高いことがわかります。
【やっぱり面倒くさい!?】湯船に毎日つからない3つの理由
湯船に毎日つからないという選択をする背景には、どのようなことが考えられるでしょうか。ここでは大きく3つの理由について考えていきます。
1.光熱費の節約
最も大きな理由となり得るのは経済的な負担です。1人暮らしでは、毎日の生活費を抑えるために、水道やガスの使用量を可能な限り減らしたいと考える人が多いでしょう。特に冬場には、湯船にお湯をためると、それだけでガス代が大きく跳ね上がる可能性があるため、シャワーのみで済ませたいと考える人が多いようです。
2.準備と掃除の手間
湯船につかるということは、それだけお風呂の準備と後片付けにも時間がかかります。お湯をためる時間、使用後の浴槽の掃除など、面倒な作業を避けたいという気持ちが、シャワーのみで済ませる選択につながっているのかもしれません。
3.時間の節約
忙しい暮らしの中では、時間の節約も重要なポイントになるでしょう。湯船につかることはリラックスできる一方で、日々の忙しさの中では入浴は時間の浪費に感じられることもあります。短時間でシャワーを浴びて済ませることで、他の活動に時間を割くことができるため、シャワーのみという選択をしてしまうということもあるでしょう。
湯船にお湯をためる場合とシャワーで費用比較
1人暮らしをしていると、水道代やガス代などをできるだけ節約したいと考える人も少なくないはずです。お湯をためて湯船につかる場合と、シャワーのみを使用する場合のコストを比較してみましょう。
まずは水道代です。一般的な浴槽には約200リットルのお湯を必要とするため、東京都水道局の料金を基準にすると、水道代は約48円(200リットル×0.24円/L)となります。ガス代は状況にもよりますが、都市ガスを使用する場合、一回の入浴で約145円かかると試算されます。これを毎日の習慣とすると、月額では(48円+145円)×30日=5790円です。
対して、シャワーは女性の場合10分間で約100リットルのお湯を使用するとされています。シャワーだけで入浴を済ませる場合の水道代は約24円、ガス代は約73円と見積もられます。毎日シャワーだけで済ませると、月額では(24円+73円)× 30日=2910円の費用がかかります。
以上の試算からシャワーを10分間使用するケースでは、湯船と比べコスト面は約半分となります。また湯船につかる場合も、洗髪などで数分間はシャワーを利用するケースが多いでしょう。
「シャワー」と「湯船+シャワー」との比較となれば、さらにシャワーにコストメリットがあると考えられます。
【お風呂はやっぱり最高!】湯船につかるメリットとは?
シャワーよりもコストがかかっても、湯船につかるメリットはたくさんあります。
1.疲労解消
お湯につかることで、体全体が温まり血行が促進されます。これにより、筋肉の緊張が和らぎ、一日の疲れが解消されることでしょう。特に長時間のデスクワークや立ち仕事による体の疲労感に悩んでいる人にはおすすめです。
2.リラックス効果
温かいお湯にゆったりと浸かることは、心理的なリラックス効果も大きいです。水の浮力で体が支えられることによる安心感、お湯の温もりによる心地良さが、精神的なストレスを軽減させてくれるでしょう。
3.冷え性の改善
体を内側から温めることで、冷え性の改善にも効果的です。特に女性に多いとされる冷え性は、手足の末端まで温かい血液を循環させることで改善されるといわれています。
4.むくみの改善
体が温まることで血管が拡張し、体内の循環が促進されます。これにより、体内に溜まった余分な水分や老廃物が排出されやすくなり、むくみの改善につながります。
5.睡眠の質の向上
湯船でリラックスすることは、睡眠の質を向上させる効果もあります。体がリラックス状態になると、自然と睡眠につながるリズムが整い、深い眠りへと誘われやすくなります。
節約して湯船につかるコツを紹介!
節約しながらも湯船につかるメリットを得るためには、いくつかの工夫が必要です。以下を実践することで、コストを抑えつつ、湯船でのリラックスタイムを楽しむことができるでしょう。
1.お風呂の水はすぐに使う
お湯を沸かしたら、できるだけ早く浴槽に入ることで、追い炊きにかかるエネルギーを節約できます。沸かしたお湯は時間が経つにつれて冷めてしまい、再び温め直す必要が出てきますが、これを避けることで光熱費を抑えることが可能です。
2.半身浴をする
全身をお湯につけるのではなく、半身浴を取り入れることで、必要なお湯の量を減らすことができます。少ない水量で長時間の入浴を楽しむことにより、体は温まり、リラックス効果も高まるでしょう。
3.残り湯を再利用する
浴槽のお湯を洗濯や掃除水として再利用すれば、水道代の節約につながります。
週に何日かは湯船につかるのがおすすめ
以上のように湯船につかるメリットはたくさんあります。毎日は難しくても、上手に節約しながら週に数回は湯船につかると、より健康的で豊かな生活を送ることができるでしょう。
出典
バスリエ株式会社 毎日浸かるは約3割!一人暮らしのお風呂の調査報告
東京都水道局 よくある質問 節水について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー