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起業家発掘プロジェクト「群馬イノベーションアワード(GIA)2023」(上毛新聞社主催、田中仁財団共催)の受賞者や関係者ら13人によるエストニア・フィンランド研修が4月22~26日の5日間行われた。両国は、スタートアップが準備前から創業、成長に至るまでの過程を支援するための「エコシステム」が充実している。参加者は関係機関や大学、コワーキングスペース(CS)などを見学。イノベーションが生まれる現場に触れ、ビジネスへのヒントを得たり、新たな挑戦への可能性を見いだしたりした。(3回に分けて掲載します)
GIA2023の受賞者4人が参加し、刺激を受け、知見を深めた。
加藤徳明さん
大賞を受賞した東京大4年の加藤徳明さん(25)=群馬県榛東村出身=は、ビジネスオウルの関係者に向け「本県での海産物の新たな養殖方法」をピッチ(プレゼンテーション)し、「アイデアが面白い」「クルマエビを売るより、養殖システムを売ってみたらどうか」といった反応を得た。「前向きに評価してくれたのがうれしかった。今、起業準備中なのでヒントにしたい」と喜んだ。
岡田康弘さん
ブラックマウンテンズ(高崎市)の岡田康弘さん(42)はエコシステムの言葉の使い方に言及。「官民が同時にハーモニーで動く。言葉の裏にリアリティーがあり、日本では想像できない」と実感を込めた。
星野士夢さん
初めての海外だった最年少の伊勢崎商業高3年の星野士夢(しおん)さん(17)は、リフト99のブランコ会議室が印象に残ったという。「リラックスして話せば、相手にうまく伝わりそうだ」と述べ、たくさんのメモと写真を持ち帰った。
出井樹利亜さん
共愛学園前橋国際大4年の出井樹利亜さん(21)は、GIAで披露した「中小企業のDX化」に関連し、エストニアのデジタル化に関心を寄せた。視察先での発表者の話し方や資料にも新たな発見があったといい、今後のプレゼンテーションでは「分かりやすく説明し、見やすいパワーポイントを作りたい」と意気込んだ。
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