竹田麗央「全米女子プロ」欠場のバカバカしさ 「出てみたい」のは国内最高賞金大会だって

竹田麗央(C)日刊ゲンダイ

【リゾートトラストレディス】第1日

5月30日開幕の全米女子オープンに出場する竹田麗央(21)は、首位に4打差1アンダー31位タイとまずまずのスタート。今季2度目の連勝で4勝目を狙う。

前週まで世界ランキング64位だった竹田は今週50位にランクアップ。上位60位以内に滑り込み、6月20日開幕の全米女子プロゴルフ選手権の出場権を得た。

ところが、だ。

開幕前日の会見で、竹田は全米女子プロの不出場を表明。その理由についてこう言った。

「来年米ツアーに行くとかなら出てもいいなと思ったが、来年は今のところ日本でやるので、アース(モンダミンカップ)も出たことがない大会なので出てみたいです」

一方で、その後のエビアン選手権と全英女子は「出たい」とも言う。ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏は「考えを改めるべきです」とこう語る。

「世界最高峰のツアーで優勝したいとか、世界ナンバーワンになりたいという気持ちがあるなら、全米女子プロに出るだけでなく、12月の最終予選会も受けて、来季から米国に行くべきです。今年は9人の日本人選手が米国を主戦場にしているが、日本であれだけ実績を残しても簡単に勝てないのが現実です。選手のレベルはもちろん、コース難度が国内とは違い過ぎる。近年はシンガポールやタイ、中国にも世界基準のコースができているが、国内は易しいコースがほとんど。

国内で10勝しようが、4日間で20アンダー出そうが、米国に行けば歯が立たない。米女子ツアーで6勝している畑岡奈紗(25)も、プロになってすぐに予選会を受けて米国へ行った。米女子ツアーに行く気があるなら国内にいても意味がない。今年は出場できる海外試合すべてに参戦し、実際に世界との差を肌で感じることです」

ちなみに、全米女子プロを蹴とばしてまで竹田が「出てみたい」という大会は国内女子ツアー最高の優勝賞金(5400万円)を誇る。「賞金はポイント制になってから気にならない」とは言うものの、本音かどうか……。

© 株式会社日刊現代