春風亭小朝 中尾彬さんの人柄明かす「噺家に対しては、相手が有名無名キャリアに関係なく…」

春風亭小朝

落語家の春風亭小朝が24日、ブログを更新し、心不全のため81歳で亡くなった俳優の中尾彬さんを偲んだ。

小朝は「眉間に皺を寄せて目をむきながら強面でグイっとカメラへ近づいてくる、あの中尾彬さんの芝居がもう観られないんですね 自分の中に眠っているもう一人の自分を表に出す場所があるから、普段はあんなに温厚な人でいられたのかもしれません」と、俳優としての中尾さんについて記した。

一方でプライベートでは「食通で愛妻家、絵がうまくて大変な博学であることは皆様もご存知だと思いますが、先代の馬生師匠のお嬢さんと結婚したということもあり、噺家に対しては、相手が有名無名キャリアに関係なく優しく接していらっしゃいました」と優しかった人柄を明かした。

さらに「中尾さんが独特の低音で小朝ちゃんさぁ、と笑顔で話しかけて下さると、なんか口説かれているような気になったものです」と冗談交じりにつづった。そのうえで「美味しい店に詳しい芸能人たちと都内を巡るロケをした時、当然その店の味もご存知なのに紹介者の顔を立てながらさり気なく蘊蓄を入れるあたりのさじ加減が絶妙で、それができる方だからこそバラエティに呼ばれることが多かったのだと思います あの素敵な笑顔が、早くも懐かしい」と偲んだ。

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