突如現れたハム23歳…衝撃の.429が「最強打者」 打率も3位浮上…チャンスで光る存在感

日本ハム・田宮裕涼【写真:荒川祐史】

日本ハム・田宮裕涼は23日に規定打席に到達、打率.321でリーグ3位に

■オリックス 9ー3 日本ハム(23日・エスコンフィールド)

日本ハム・田宮裕涼捕手が23日のエスコンフィールドで行われたオリックス戦に「5番・捕手」で出場し、5打数2安打をマーク。打率.321とすると、この試合で規定打席に到達。いきなりリーグ3位に“出現”した。さらに得点圏打率.429は同トップ。打撃でのアピールが光る23歳にファンから「爆誕」「これは最強打者」などと期待の声が相次いでいる。

2018年ドラフト6位で成田高から入団。2020年に1軍デビューを果たしたが、2022年の14試合出場が自身最多だった。これまでは高卒同期の万波中正外野手や野村佑希内野手に後れを取っていたが、昨年9月には楽天・田中将大投手からプロ初本塁打を放つなど、非凡な素質の片鱗をみせると、今季は開幕スタメンマスクを任された。

24日の楽天戦前の時点で6試合連続安打中。打率.321はソフトバンクの近藤健介外野手、柳田悠岐外野手に次ぐリーグ3位。得点圏打率.429は堂々のリーグトップだ。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、打撃による得点貢献を示す総量「wRC」は12球団捕手ではトップの「18.2」を誇る。

「マイナビオールスターゲーム2024」ファン投票の中間発表でも、2位のオリックス・森友哉を大きく突き放す捕手部門の1位に立つ逸材に、ファンは「素敵、泣ける」「あの2人に次いで3位は凄すぎ」「神様仏様裕涼様」「得点圏の鬼」「チャンスに燃える男」とコメントしている。また28日から交流戦が始まることで「ついに田宮裕涼がセ・リーグにバレてしまう」といった声もあった。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。

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