「普段から教えておきたい」 子どもの車内取り残し事故に備えて 警視庁のアイデアに大反響

万が一、車内に取り残されたときに備えて、子どもに教えておきたいこととは(写真はイメージ)【写真:写真AC】

各地で真夏日を観測するなど、季節外れの暑さになっています。車を使用している人が気をつけたいのが、車内温度の変化と、子どもの取り残しです。警視庁警備部災害対策課の公式X(ツイッター)アカウント(@MPD_bousai)は、万が一のときに備えて、力が弱い子どもでもできるクラクションの鳴らし方を紹介し、大きな注目を集めています。

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目からウロコの2つの方法を紹介

注意喚起がされているものの、なくならない子どもの自動車内置き去りや取り残しによる事故。たとえ過ごしやすい外気温であっても、車内の温度は上がりやすく取り残されると、ものの数分でも熱中症になる危険があります。

十分に注意していても、万が一取り残してしまった場合に備えて、子どもに助けを呼ぶ方法を教えておくといいでしょう。

同課のX担当者さんは、外部に存在を知らせるため、車のクラクションを鳴らす方法を子どもに教えているそうです。「力の弱い小さな子どもでも簡単に鳴らせる方法を紹介します」と2枚の写真を公開しました。

1枚目は、「水筒の底で押す」。女の子がクラクションに水筒を縦に当てて、上から両手で押す様子が写っています。

2枚目は、「ハンドルを両手で持ち、おしりで押す」。ハンドルに背中を向けて立ち、逆手で掴みます。そして、中腰になりクラクションにおしりを当てればOK。

どちらも体重を利用しやすく、力が弱い小さな子どもでも簡単にクラクションを鳴らすことができそうです。

投稿は大反響を呼び、2.2万件の“いいね”が。リプライ(返信)には、「ちゃんと教えとこう……。未来の子どもたちにも」「SNSでは普段は使わないんだけど、とっさのときに役立つ情報を見て覚えておくってのが大事だよね!」「痛ましい事故を防ぐために普段から教えておきたいですね」など、感心の声が寄せられています。

「小さなお子さんがいる方は、試してみてはいかがでしょうか」とX担当者さん。教える際には、むやみにクラクションを押してはいけないこともあわせて伝えることが大切でしょう。

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