開幕戦には準備ができていると自信のジャイアンツQBジョーンズ

ニューヨーク・ジャイアンツのダニエル・ジョーンズ【Peter McMahon/Miami Dolphins via AP】

クオーターバック(QB)ダニエル・ジョーンズはシーズン第1週に出場できる見込みだ。

昨年11月にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂したニューヨーク・ジャイアンツのQBジョーンズは、今週のOTA(チーム合同練習)で7対7のドリルに参加した。ジョーンズは現地23日(木)、2024年シーズン開幕戦のミネソタ・バイキングス戦に間に合うかどうか不安はないかと聞かれ、「まったく不安はない」と答えた。

ジャイアンツのヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールによれば、ケガから復帰中のジョーンズにはまだゆっくり時間をかけて調整する必要があり、本格的なチームドリルから遠ざけているとのことだ。

ダボールHCは木曜日に記者団に対してこう述べた。

「彼の調子は良さそうだ。一部のチームでの練習には参加させていないけれど、順調に回復しているから、7対7のドリルに参加させた。日ごとに様子を見て、もっとできるようになったら、もっと参加させる」

2023年シーズンの開幕直後から、ジョーンズは不安定なオフェンスシブライン(OL)の後ろで苦戦を強いられ、致命的なミスを犯していた。ジャイアンツがシーズンを1勝4敗でスタートする中、ジョーンズはそのうち3試合で150パスヤード以下をマークするにとどまった。ジョーンズはシーズン第5週に首を負傷し、3週間離脱。復帰後、ジョーンズはパスを10回も投げないうちにシーズン第9週でACLを断裂してしまった。

ワークアウトではすでにサポーターを装着していなかったジョーンズは、リハビリが順調に進んでおり、よく動けていると話しており、木曜日に次のように語った。

「調子はいいよ。今日はフィールドに出ていい感じだった。一連の流れを取り戻し、ディフェンスを相手にフットボールをプレーしているところだ。今日は良かったと思う。順調に回復している。リハビリはここまでスムーズに進んでいるし、すべて順調だと感じている」

ジョーンズの負傷歴と5年間のキャリアの大半を占めるフィールドでの苦戦を考慮して、2024年NFLドラフトで全体6位の指名権を持つジャイアンツは新人クオーターバックを詳しく調査していた。

ジャイアンツが後任候補を検討していることについて尋ねられたジョーンズは「俺としては盛り上がらなかった」と答えた。

結局、ジャイアンツはドラフト全体6位指名権およひその他の指名権でクオーターバックを指名せず、代わりにプレーメイキング能力を持つワイドレシーバー(WR)マリク・ネイバースを指名した。ネイバースはオフェンスを強化し、ジョーンズの負担を軽減することが期待されている。

ジョーンズにとっての現実は、昨オフシーズンに4年1億6,000万ドル(約251億4,056万円)の契約延長にサインしたばかりにもかかわらず、今シーズンが勝負の年となっているということだ。最初のステップは健康を取り戻すこと。そして次はその健康状態を維持することだ。

また、ジョーンズはベテランのQBドリュー・ロックが先発の座を狙うのをかわさなければならない。ジャイアンツの上層部はジョーンズを先発に据えると主張しているものの、ロックがジョーンズを押しのけて先発の座を奪おうとしているのでないかという噂は絶えない。

【KO】

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