イオン北海道 物流問題解決へ海上輸送実験

イオン北海道は、物流の「2024年問題」解決に向け釧路市や釧路町の店舗に運ぶ商品を船で輸送する実証実験を始めました。

実験はトラックドライバーの残業規制強化による人手不足に対応するため、イオンと釧路市、東京の商船会社が連携して始めました。 

これまで釧路のイオンに運ぶ商品は北広島の配送センターからトラックのみで輸送していましたが、実験では苫小牧から釧路までの輸送を船が担います。 

雑貨や衣類を載せた船はきょう午前6時半ごろ釧路港に入港し、午前10時半ごろに商品が店舗に搬入されました。週4回この配送をした場合、商品が届く時間は従来より半日ほど遅くなるものの、トラックの走行距離はひと月およそ2万9千キロ削減できる見込みです。 

イオン北海道商品本部・石田将さんは「商品の状態や店舗の作業オペレーションの変更などを検証して実用化したい」と話しています。 イオン北海道では、災害などで陸路や鉄道が遮断された場合の輸送としても船舶を活用する考えです。

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