イタリア人「記憶から今も離れずに残っている」 日本で一番おいしかった料理とは

人形劇俳優として世界中を巡るイタリア人のファウスト・カルローニさん【写真:Hint-Pot編集部】

日本が世界に誇る和食。栄養バランスに優れ、季節の移ろいが感じられる繊細さなどが評価され、世界中で注目が高まり続けています。世界中の子どもたちに、人形劇を公演しているというイタリア人男性は、40年前に日本を訪れたことがあるそうです。その際に食べた日本での食事が忘れられないといいます。男性の記憶に強く残った料理とはなんだったのでしょうか。

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「僕は何でも食べるから、日本での食事も問題なかったよ」

イタリアのペルージャで、人形劇俳優として活動するファウスト・カルローニさん。世界各国の子どもたちの前で人形劇を披露してきたファウストさんは、これまでの旅の経験をまとめた本を、近々イタリアで出版する予定だといいます。もちろん訪日経験もあります。

ファウストさんは1984年、日本に3か月間滞在しました。滞在中は人形劇の公演だけでなく、大阪にある知人のイタリアンレストランで働いていたそうです。

「当時、日本人にはショートパスタのようなペンネよりも、スパゲッティのほうが人気があって、卵とベーコンのカルボナーラをよく作っていました」

イタリアといえば美食の国。火山が多く、海に囲まれているため、日本と同じように山や海の幸に恵まれています。ファウストさんは、食べ物の好き嫌いがなく、日本で何でも食べたそうです。どんな食べ物に魅了されたのでしょうか。

「一番好きだったのはみそ汁。白身の魚が入っていたんだ。なぜ好きだったのか、自分でもわからないけど、みそ汁の味が僕の記憶から今も離れずに残っています」

寿司なども堪能したそうですが、ファウストさんの心を最も掴んだのは、日本人のソウルフードともいえるみそ汁というから意外です。出汁の奥深さやみその旨味が口に合ったのでしょう。日本のみそ汁は、最高の家庭料理かもしれませんね。

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